レジスタンス運動(筋トレ)は骨格筋の質的・量的改善をもたらす(Braith RW. Circulation 2006; Williams MA.
Circulation 2007)。しかしながら、トレーニング効果をもたらすには高強度負荷(最大筋力の60~70%)での実施が必要となる。
しかしながら、高齢者、虚弱者、疾患者は実施が難しい場合が多い。
レジスタンス運動に血流制限を併用することで、低強度負荷(最大筋力の20~30%)にもかかわらず(J Appl Physiol 2009; 2010; Eur J Physiol 2012;Appl Physiol Nutr Metab 2019; Med Sci Sports Exerc 2012)、高強度負荷トレーニングと同等のトレーニング効果を獲得可能となる(J Appl Phsiol 2012; J Nov Physiolother 2013)。
骨格筋異常や運動能力の低下が観察される心不全患者においても、同運動は有効的である(Int J Cardiol 2015)。